この秋、パリ出身のクリエイター Klara Blanc(クララ・ブラン)さんプロデュースのカプセルコレクション「Petites Joies et Grand Bonheur(小さなよろこび、大きな幸せ)」が登場!
カプセルコレクションの発売に先駆け、クララ・ブランさんがフランス・ トロワ にあるプチバトーの自社工場「サン・ジョセフ工場」を訪問しました。
今回はその様子をレポートします♬
1893年創業。今も続く、プチバトーのものづくり
プチバトーの歴史は、1893年、創業者ピエール・バルトンがフランス・トロワの地に自社工場を構えたことから始まりました。今も創業当時と変わらぬ姿の工場で、世界中に愛される高品質な製品をつくり続けています。
まずクララさんが訪れたのは、ブランドの歩みを紹介する「歴史コーナー」。
ここは1893年に創業者ピエール・バルトンが工場を設立したことから始まり、1912年に登場した白いTシャツや1918年の「プチ・キュロット」の誕生、さらには1937年のパリ万博でのグランプリ受賞など、ブランドの節目となった出来事が多くの貴重な資料や写真が展示されています。
プチバトーの製品づくりは、厳選したオーガニックコットンの選定から始まります。クララさんも品質管理展示を訪れ、その厳しい検品の様子を見学。異物混入や色・風合いのチェックに加え、糸の耐久性も専用機械でしっかり測定しています。
プチバトーのものづくりは「糸」から始まる
プチバトーの製品づくりは、なんと「糸の検品」からスタートします。繭玉のようなコットン糸を丁寧に紡ぎ直し、色合いや風合いなど19項目にわたる細かなチェックを実施。その後、糸は編み機にかけられ、「リブ編み」や「平編み」といった方法で、コットンニット生地へと編み上げられます。こうした丁寧な工程が、やわらかく肌ざわりのよい生地を生み出しています。
環境にやさしく、美しく染める
編み上げた生地は、「洗い」「染色」「プリント」の工程へと進みます。2023年に導入された新型染色機により、水の使用量は2019年と比べて30%も削減。しかも使用した水はリサイクルされ、環境への負荷を最小限に抑えています。プリントにはフランス初の最新式デジタルプリント機を使用し、必要な分だけを素早く印刷。従来3〜4ヶ月かかっていた工程が、わずか1週間に短縮されました。繊細な柄は、今も職人の手でシルクスクリーンを用いて丁寧に仕上げられています。
職人の手で仕上げる高品質な一着
染色とプリントを終えた生地は、次に裁断・縫製工程へと移ります。無駄が出ないよう型紙を並べて裁断し、縫製は各工程を分担した職人がミシンで丁寧に仕上げていきます。特にベビー用アイテムは構造が複雑で繊細なため、熟練の技術が求められる部分。最後は検品作業で、生地のほつれや縫い目の乱れがないかを目視でしっかり確認。こうして、プチバトーは高水準の品質を守り続けているのです。
中世の面影残る、編み物の街「トロワ」へ
プチバトーの工場を見学した後、クララさんが向かったのは、歴史保存地区に指定されたトロワ旧市街。
石畳の小道に、カラフルな木組みの家々が並ぶ街並みは、中世の面影を色濃く残しており、歩いているだけで当時の暮らしや文化が感じられる、とても趣のある場所です。
トロワは中世以来「編み物の都」として知られ、アンダーウェア、Tシャツ、靴下などのフランスのニット産業の中心地として発展してきました。プチバトーもこの土地の伝統と技術に支えられて成長したブランドです。 クララさんはトロワ歴史博物館(Musée de Vauluisant)も訪問。こちらでは、地元産業の歴史とともに、プチバトーの展示も見ることができました。当時の製品サンプルなども展示されていて、ブランドの歩みを知ることができます。
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★クララさんのYouTubeでコラボコレクションの撮影シーンやトロワの工場見学の様子もご覧いただけます!