今年で6回目を迎えるプチバトーと「イエール国際モード写真フェスティバル」とのパートナーシップ。昨年(2018年)グランプリを受賞したオランダ人デザイナーデュオ「BOTTER(ボッター)」とのコラボコレクションが登場です!
彼らの作品はカリブ海の若者たちがもつ優雅さへのオマージュであると同時に、海洋資源を破壊し地元の漁師たちを脅かす、大企業による乱獲を遠慮なく告発する、社会的メッセージが込められています。
■「BOTTER」が見ている世界
BOTTERはオランダ出身のデュオ。アントワープ王立芸術学院を卒業したデザイナーのRushemy Botter(ロッシュミー・ボッター)とLisi Herrebrugh(リシ・ヘレブロ)カップルが手掛けるブランドです。
共にカリブ海諸島にルーツを持つ2人は、漁師や地元民の日常の暮らしから多くのインスピレーションを得て“Fish or Fight”と題したコレクションを披露。クラシックなテーラードを崩して再構築したジャケットやスーツは、エネルギッシュで独創的です。また、頭にかぶったイルカ型の浮き輪や、アクセサリーとして使用した魚の編みに込められた「海洋の環境問題へのメッセージ性も高く評価されました。
さて、そんな彼らのセンスが光るプチバトーとのコラボ商品、一体どのように仕上がったのでしょうか・・・!
漁師の象徴ヨットパーカーに想いを乗せて
定番のヨットパーカーに花柄のシースルー素材を組み合わせた1着。
アイコニックのヨットパーカーよりもややオーバーシルエットで、カジュアルに着こなせます。腰から下が透けているので、定番のイエローヨットパーカーよりも涼しげな印象。日本の蒸し暑い梅雨の季節でも軽やか。シンプルなTシャツやジーンズに合わせてサラッと着こなしたい。
プラスチックやフィッシュネットにインスパイアされたデザイン
定番の1×1素材にプリントを施した、着心地の良いカットソー。海に落ちていたプラスチックで描いたマリニエールをスキャンした絵画的な1着です。肩から下がった紐は、海辺の釣り糸やフィッシュネットからインスパイアされたと彼らは言います。水彩画のような美しいマリニエールの裏に潜む、環境へのメッセージ性にハッとさせられる、二面性のある洋服です。
■ BOTTER マリニエールプルオーバー ¥15,000(税抜)
コラボレーション感たっぷりのTシャツ。1×1のアイコニックなシルエットに、PETIT BATEAUとBOTTERを掛け合わせた「PETIT BOTTER」のロゴが特別感大。
海に落ちていたプラスチックで描いたBOTTER流マリニエールを海に見立て、プチバトーのトレードマークであるヨットを浮かべています。
大胆な花柄に自然の広大さを感じる
プレーンなパターンのワンピースに、BOTTERの描いた絵画的な花柄をオン。カジュアルでもフェミニンでもない独創的なワンピースはきっと注目の的。今回のコレクションのキーとも言える「フィッシュネットのような肩紐」に込められたメッセージもぜひ感じて。
先ほどから何度も登場している、プラスチックで描いたBOTTER流マリニエールとおお振りの花柄を大胆に組み合わせたインパクトのあるコレクション。オーバーサイズのポロシャツとボトムスで、セットアップにして着ることができます。
■ BOTTER ポロシャツ ¥15,000(税抜)
■ BOTTER パンツ ¥18,000(税抜)
自然界への敬意さえ感じられるような、BOTTERの作品たち。リミテッドアイテムをぜひチェックしてみて。
PETIT BATEAU x BOTTER | プチバトー×ボッタ―
■イエール国際モード写真フェスティバル■
1920年代に南仏の小さな町、イエールに建てられたモダニズム建築ヴィラノアイユで毎年開催される、イエール国際モード&写真フェスティバル。30年以上前に、ヴィラノアイユのディレクター、ジャン=ピエール・ブランによって創設されたこのフェスティバルは、ファッションと写真の分野で新たな才能を発掘してきました。毎年、審査員には一流の顔ぶれが揃い、審査員長はヨージ・ヤマモト、ドリス・ヴァン・ノッテン、キャロル・リム&ウンベルト・レオンといったデザイナーが務めて、ヴィクター&ロルフ、フェリペ・オリヴェイラ・バティスタ、アントニー・ヴァカレロといったデザイナーを見出してきました。2018年はハイダー・アッカーマンが審査員長を務め、グランプリはリジー・ヘレブラーとルシェミー・ボッタ-が受賞しました。
プチバトーは2014年からパートナーシップを結んでおり、モード部門のグランプリに輝いたデザイナーは、副賞としてプチバトーコレクションとして発表する権利が贈られます。